2019.6.1. ブログスタート! 

20.地方で起業?田舎で起業?

20.地方で起業?田舎で起業?

☆読んで欲しい人:地方で小さく起業を考えている人(※PC1つで稼げる起業、オンラインショップの拠点のケースは除きます)。

こんにちは、のぶちかです!
さてここ最近起業ネタが続きますが、本日は起業時の場所の選定に関するお話を。

JIBITAは山口県萩市という人口4万人台の「田舎」に所在しますが、そんな田舎に住む私はつい昨年まで「東京」以外のエリアを全て一括りに「地方(最近では「地域」とも表現されます)」と呼んでいましたし、多くの場合、東京以外は一緒くたに「地方」と表現されている気がします。

確かに「東京」の規模から見るとその他のエリアは「地方」と一括りに表現されても仕方ないかと思いますが、「田舎」に住む私としては「地方」内においても大きく格差があると見ているので、これから東京以外の町で小さく起業を考えておられる方の為に私の考えを共有します。

(※本来の意味とは異なりますが、本章では人口10万人未満の町を「田舎」と表現します。)

「地方」も色々。

ここではいくつかの項目に分けて「地方」の特色を考えてみます。

人口

もっとも分かりやすく特色が出るのはこの「人口」です。人が多い町には色んな人がいます。先進的な人、面白い人、創る人、壊す人等々、その多様性が町の魅力となり、それに引き寄せられて人が集まります。もちろんその町の産業や大きな企業の存在が人を誘因するとも言えますが、それを回すのはやはり人なので、人が人に魅かれあってできた結果が人口と捉えています。

さて、地方の人口に関しては政令指定都市(50万人以上)の様な大きな町から中核市規模(20万人以上)の町があり、そしてそれ以下の10万人規模、5万人規模、1万人未満などと、細かく区分されます。

それなのにこの差をひっくるめて「地方」と呼ばれているのが現状です。

ちなみに山口県は日本海側の山陰エリアと、瀬戸内側の山陽エリアで大きく二分されますが、山陽エリアの人口は萩市の2倍以上の町が6市あり、平均年収も萩市と100万円以上の差がある町が存在し(年収に関しては調査会社により大きく差がある為、ここでの細かい言及は避けています)、例えば「山口県に移住したい!」と言っても山陰、山陽のどちらにするかでも大きく意味合い(≒結果)が異なります。

また、人口は労働生産人口比率と今後の予定推移も見ておく必要があります。
なぜなら始めようとするビジネスが若い年齢層向けの場合、労働生産人口比率が少なくしかも今後も減少傾向の町だと、スタート時の売上が最高点となり以後減少し続ける可能性があるからです。


簡単に言えば、ターゲット層の人口比率と予定推移を把握すれば良いのです。

その為、移住先に関しては「〜地方」や「〜県」という大きな単位で考えるのではなく町をピンポイントで仮設定し、先ずはその町に何泊かしながら情報を集め、予定しているビジネスの内容がフィットするか多面的にシミュレーションする事をおススメします。

アクセス

例えばここ数年人気の「福岡県糸島市」の場合(人口約9.5万人:萩市の約2倍)。

・福岡市(人口:158万人)まで車で1時間圏内
・福岡空港まで車で1時間圏内

この2つの要素が「住む」と、外からの「交流」の大きな2軸を生み、町の生存確率や可能性を上げている事は否めません。

例えば「住む」視点からは「家賃が安い」、「自然が豊か」、「都会の喧騒を離れて過ごせる」、「福岡市が近いから欲しいものにも困らない」、「福岡市が近いから自然豊かな環境に住み、職場は福岡市へ通勤(田舎に住みながら高い所得が可能)」、「便の多い(国際)空港が近いからすぐに東京他、海外に行ける」等です。

外からの「交流」視点からは、「(国際)空港や福岡市が近いから国内外から色々な観光客が来る」、それに伴い町の「化学変化」も期待できる等です。

そのせいか、人口面で見ても2000年:95,000人 ~ 2020年:96,000人(予測値) と、全国的に深刻な地方の人口減少が糸島市に関してはこの20年間起こっていないという驚異的な現象が起きています。

もちろんそうさせる人為的な努力はこの20年間にある訳ですが、ここでは細かく触れません。

以上の様に糸島市を見ると、その人口だけで今後の生存確率を単に10万人を切る「田舎」と括る事はできません。都市部や空港、高速道路等へのアクセスが悪い同人口のその他の町と比較しても、生存確率は全く異なる事が予想できるからです。

一方、糸島市の様なケースは非常に恵まれているので(笑)、もう少し現実味のあるパターンの山口県で考えてみると、山陽側であれば下関市(26万人)をスタートとして宇部市(16万人)、山口市(19万人)、防府市(11万人)、周南市(14万人)、岩国市(13万人)と、少し人口の多い町が間断なく横並びに繋がっています

この場合はどの町に所在してもそれぞれの町の距離が短く、関係人口を期待できるので強いです。もちろん、その中継地にある「田舎」でもその恩恵は期待できます(自助努力前提ですが…)。

また、山陽側は「山陽」と言うだけあって冬に雪がほぼ降らない為、冬タイヤを履きません(笑)!

これを山口県という括りで考えると、冬季の萩や山陰エリアには山陽側からの人が雪とタイヤの関係で全然来なくなってしまうのです 汗!

一方で山陽側は冬季でも雪の影響なく、横並びの町からの流入も途絶える事なく安定感のあるビジネスを期待できます。

以上の様に、アクセスがビジネスに与える影響は非常に大きいものがあります。なのでもし起業したい町が田舎だった場合、先行きの不安を考えるだけでなく、周辺の町の人口とそれをつなぐアクセスを俯瞰で見てみる事をおススメします。

ヒントは山口県内の場合、町と町が1時間を超える移動距離の場合、「遠い」と判断される方が多い事です。

まとめ

・起業地を設定する場合、「地方」という括り方は無意味です。なぜなら地方には100万人を超える町から1,000人にも満たない町まで存在するので。

・「田舎(ここで言う10万人以下の町)」に絞って起業したい場合でさえ、「田舎」の個性が大きく異なります。できる限り多面的に情報を集め、予定しているビジネス内容と起業予定地がフィットするか、季節要因等の障害は少ないか等を分析しておく事をおススメします。特にその地で定住して長くビジネスをしていく前提の場合は、その分析は必須です。多くの町がすごい早さで人口減少に苛まれているので。

後記

今回も少し暗い話になりましたが、結局はどこだろうとやってみないと分かりません(笑)。ただ重要なのは「今はもっている」とか、「4~5年はもつ」という状態ではなく、ずっと立ち続けていく事です。

また、JIBITAを萩市で丸6年継続してきて感じる事は、とにかく時代(≒町の状況)の変化が早いという事。ちなみに個人事業主が起業して10年以内の生存確率は約10%と言われています。継続できなかった事業所には色んな理由があったと思いますが、時代の変化に自らのビジネスややり方がフィットしきれなかった事は大きな理由に挙がると考えています。

その意味では個人で小さく始めるビジネスは可能性の塊です。
なぜなら、小さいからこそあり方をどんどん変えていけるからです!

これから更に時代が大きく早く動いていく中で、今の時点で「これ!」と固定した事をずっとやっていく事の方がリスクに感じます(条件にもよりますが)。

その意味ではこれからは人に「何屋か分からん」と揶揄される位に常に何か新しい事に挑戦したりする事が未来に向けて正しいと考えますし (条件にもよりますが) 、これから起業する場合であれば常に新しい挑戦ができる可変的な状態(箱の構造?営業時間?場所?)を構想してからスタートできると最強と考えます。

という事でこれから起業される方は、時代 (≒町の状況) の変化にしなやかに対応できる身軽さこそ小さく行うビジネスの最大の武器ととらえ、「やりたい事」、「やれる事」ばかりにとらわれず挑戦を続け、未来を開拓していきましょう!

もちろんJIBITAも私個人もこれからがんがん挑戦を続けていきますから(笑)!