58. 【確信力】の高め方。

こんにちは、のぶちかです。
さて、ネットで【確信力】というワードを調べると、「成功するには確信力を持つ事が重要だ」という記事に比べて、「どうすれば確信力が身に付くか?」という記事が少ない様に感じます。
そうすると
「確信力が大事なのは分かったけど、そもそも確信力を身につける方法が分かってないのにどうしたら良いの?」
という疑問に陥り、
「確信力を持つ事の重要性」
は理解できても、
「確信力」自体をちゃんと「確信(理解)」できていないのでその方法を取る事ができません。
ビジネスのシーンでは「商品への確信力を高める方法」として、
商品のおすすめポイントと、それに対して予想される反論、その反論に対して更におすすめ(反論)できるポイントを用意(シミュレーション)しておく事で確信力が高まる( ジェイ・エイブラハム )
という方法も提唱されていますが、ビジネスをしていない人にとっては
「それは商品への確信力であって、私が知りたいのは私が私自身に対する確信力だ!」
というごもっともな御意見も聞こえてきます。
そこで今回は、自分自身の確信力を高める方法について持論をお話します。
確信力を高める方法
①自分の状況を客観的に受け入れる

例えば、
世界中に素晴らしい成功者がいます。
彼らを見て私たちの多くはすぐに、
「あの人は特別だからできた」
と、同じ人間がやってのけたとは考えない思考がこびりついていないでしょうか?
この思考は主観であり先入観です。
しかし、彼らが「どうやってそれら偉業を達成したのか?」という視点に立つと客観性が生まれます。
ここで将来、イチロー氏の様な野球選手になりたいという夢を持つ少年がいるとします。
この少年が注目すべきは、イチロー氏が残した数々の偉業だけでなく、それを達成するまでのプロセスがどんなものであったか?という事。
つまり、
少年は自分の練習量と質、考え方等々が、イチロー氏のそれと同質かそれ以上でないとかなりの確率で達成困難であるという客観的事実を受け入れるところからスタートする必要があるのです。
逆説的ではありますが、そうして客観的事実を受け入れる事で
「今のままでは無理だ!」
という確信を得るに至ります。
その他、
還暦になったらあとの人生は悠々自適に暮らしたい、という夢があったとします。
しかし、90歳まで生きるとして残り30年を悠々自適に暮らせる為にどれだけのお金(≒方法)が必要かを、自分が望む悠々自適レベルに合わせて正確に算出すると、人により差はあれど相当な金額(≒方法)が必要になる事が分かります。
その試算の結果、それを可能にする状況(方法)が現状で叶っていないなら、まずはその客観的状況を受け入れる事で、
「今のままでは無理だ!」
という確信を得るに至ります。
その意味で確信力を高めるには、いきなり自分に確信を持とうとする事ではなく、まずは自分の状況が叶えたいものに対してどれだけの距離感にいるのか知るフェーズが必要と言えます。
②現実を変えるには挑戦・継続・工夫しかないと受け入れる

「今のままでは無理だ!」
という確信には一見マイナスな印象を持ちますが、決してそうではありません。
なぜなら成功者ですら皆、その状態からスタートしているからです。
つまり、
成功者の例から「一朝一夕に叶うものなど無い」という事を確信する事は、裏を返せば挑戦・継続・工夫さえ続けていけば成功に近づく事への確信にも繋がります。
私達はどうしてもピンチになると
「時間を掛けていられない!すぐに結果を出せる方法が欲しい!」
という気持ちになります。
しかし、
そもそも成功する前提条件に
「一瞬で現実を変える方法は存在しない」
という事さえ受け入れられれば、
〇「やり続ければ成功に近づく」
✖「やらなければ何も変わらない」
という確信が得られます。
またこの理屈が分かると
「ピンチになってからでは間に合わないかもしれない」
という事も確信できるので、ピンチになる前から動き出す事がいかに重要か気付く事ができ、日々を積み上げる為に時間を大切に使う様になります。
その結果、
最初は辛かった継続も、日々積みあがっていく事への達成感と自信からどんどん未来への安心感が増し、より確信力も高まります。
またこのゾーンに至ると、既に他者との比較ではなく以前の自分との比較の上で明らかな成長を感じられる様になり、更に確信力が高まり始めます。
なので、
夢や叶えたい事は、時の経過が自動的に叶えてくれるものではなく、挑戦と継続(工夫ありきで)によって叶えられるものであると受け入れる事で、確信力が高まるという事となります。
③世の中は不公平である事を受け入れる

実はこの現実が受け入れられると確信力は不思議と上がります。
なぜなら、
誰にも期待せず、自力を付けるしかない事に気付くからです。
「国が悪い!」
「政治が悪い!」
「行政が悪い!」
「会社が悪い!」
「学校が悪い!」
「親が悪い!」
「子が悪い!」
「上司が悪い」
「部下が悪い!」
「生れ落ちた環境が悪い」
悪い悪いと言い続けても、そこを変える力が自分に無いのであればそれらに期待する意味はなく、むしろそれを続けると依存体質を強化する事になります。
しかし、受け入れさえすれば今の自分の立ち位置から何をすべきかが見えてきます。
上を見てもきりがないですし、下を見てもきりがありません。
「他者と比較しても仕方なく、ただひたすらに今の自分の状況からできる事を考え抜き行動するしかない」
世の中の不公平さを受け入れるとそんな確信を得られるので、確信力を高めるにはまず、その事が腹落ちするまで理解を深める事から始めましょう。
まとめ

・自分への【確信力】を高めるにはまず現実を受け入れる事から始める。
・受け入れると状況が整理され今の自分の立ち位置にあった行動が見えてくる。
・それに従って動き出し継続すると積み上がり自信が付き、自分への確信力が高まる。
本日は以上です。
-
前の記事
57. 怒ると逆効果!【ラベリング効果】で明るい子育て。 2019.07.28
-
次の記事
59. 世界の【 オモシロ税金】その ① 2019.07.30